上映・トーク スケジュール(上映作品、上映・トーク時間は変更する場合があります。2012/12/23)
「EARTH VISION 地球環境映像祭」の入賞作品から3作品を選定上映。
特別上映「モバイルハウスのつくりかた」と本田孝義監督の対談、
”多摩市民トーク”「連光寺湿地、その後」、活動報告「大好き! うるおいゆたかな多摩川」を開催。
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(開場12:30) 13:00 ~ |

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映画「帰ってこい!ふるさとの川へ」
(日本/2011/監督:三木 信哉、本道 純一/43分/日本語)
第20回子どもアースビジョン賞 受賞
九頭竜川の支流・永平寺川ではサクラマスの遡上がきっかけとなり、サクラマスを愛する釣り人、地元の人が川の再生に取り組んでいる。
古い魚道の改修を行うなど、サクラマスが棲む環境を整えることで、川の上流でも産卵風景が見られるようになった。
川の再生が地域の絆を深めるきっかけにもなろうとしている。
多摩川の再生に取り組む俳優・中本賢が、永平寺川流域を訪問。地域の人たちとふれあいながら、ふるさとの川を見つめる。
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13:48 ~ |
活動報告「大好き! うるおいゆたかな多摩川」(20分)
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「多摩川子どもシンポジウム」
多摩川流域には各地に水辺の楽校があります。
今年は合同イベントが多摩市で開催され、その様子を映像で紹介します。
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14:10 ~ |
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映画「人とクマと森と」
(日本/2010/監督:中尾 泉美、平田 直也/10分/日本語・英語字幕)
第20回子どもアースビジョン賞 受賞
クマが出た! 誤報が流れた高校の生徒たちが知ることになった、森林と野生生物の深い関係。
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14:20 ~ |
”多摩市民トーク ”「連光寺湿地、その後」(10分)
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連光寺ホタル連絡会 相田幸一さん プロフィール
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「なな山緑地の会」で雑木林の活動、
「よみがえれ、大栗川を楽しむ会」で川の活動、
「多摩市水辺の楽校」で河川環境での子どもたちの活動支援など、
多摩市内での多様な自然環境の保全、啓発活動を行っている。
「連光寺ホタル連絡会」は、連光寺の湧水や、それがもたらす自然環境と里山の景観を次の世代に残したいと思い、
地元の皆さんの協力を得ながら調査・保全活動を行っています。
連光寺の自然環境は農業と深い関わりを持っており、連光寺の水を学ぶことは、
古くから営まれてきた農業を基盤とする人々のくらしの歴史を学ぶことでもあります。
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14:45 ~ |
”東京ガス ”「環境クイズ」(15分)
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15:00 ~ ご挨拶 (上映15:05 ~ 16:43) |
特別上映作品「モバイルハウスのつくりかた」
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(日本/2011/監督:本田孝義/98分/日本語)
建てない建築家・坂口恭平 初のドキュメンタリー
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「建てない」建築家がいる。―――名前は坂口恭平。
「0円ハウス」「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」といった著作で現代のライフスタイルに問いを投げかけ、故郷の熊本につくった“ゼロセンター”で新しい生き方を模索する。
坂口さんは早稲田大学建築学科在学中に路上生活者の家と出会い、家について、都市について、生活について根本的に考えることを始めた。
なぜ、建築家は巨大な建築物を建てるのだろう? なぜ、私たちは身の丈に合った巣のような家を建てることが出来ないのだろう?
数々の著作で路上生活者の生活をレポートしてきた坂口さんは、2010年11月、ついに初の建築作品“モバイルハウス”の製作にとりかかる。
坂口恭平(建築家/作家)
1978年熊本生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。
2006年カナダ、バンクーバー美術館にて初の個展、2007年にはケニアのナイロビで世界会議フォーラムに参加。
2008年、隅田川に住む路上生活の達人・鈴木さんの生活を記録した『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(大和書房・河出文庫)を刊行し、翌2009年には自身も実際に多摩川生活を経験する。
他の著作に『隅田川のエジソン』(青山出版社・幻冬舎文庫)、『TOKYO一坪遺産』(春秋社)『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)がある。
2011年3月、故郷の熊本市に移住し“ゼロセンター”を開設。“新政府”樹立を宣言し初代内閣総理大臣を名乗る。
また、2012年5月26日から自身の『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『隅田川のエジソン』を原作とした劇映画『MY HOUSE』(監督:堤幸彦)が公開。
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いろんな人のコメント
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中沢新一(人類学者・明治大学野生の科学研究所所長)
坂口恭平はほんものの天才だ。天才はいつだって危なっかしい。
しかしその危うさの中からしか未来は生まれてこない。
所有しない、定住しない、固定しない、
この三原則からどんな世界が生まれてくるか。
僕が大事にしたいと思っている人間の一人が、ここにいる。
五十嵐太郎(建築評論家)
この映画がとらえているのは、
坂口恭平のつくる新世界のスタート地点というべきものだ。
反建築家は、社会の「建築家」に向かっている。
鎌仲ひとみ(映画監督)
常識のデストロイヤー坂口恭平が作ったモバイルハウス。
誰しもが「かっこいい~!」と言ってしまうのは、
現代の「方丈」=「ゼロハウス」が心の自由に通じているから。
そんな自由な精神を透明なまなざしで映し出した痛快映画!!
石川直樹(写真家)
覚醒した男、坂口恭平のことを本当に知るには、
実際に会うか、この映画を見るしかない。
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映画『モバイルハウスのつくりかた』スタッフ:
監督・撮影・編集:本田孝義
整音:米山靖
音楽:あらかじめ決められた恋人たちへ「calling」
出演:坂口恭平、鈴木正三、船越ロビンソン、隈研吾、磯部涼
坂口恭平著『モバイルハウスのつくりかた』(集英社新書・近刊)
製作:戸山創作所
配給:戸山創作所、スリーピン
映画『モバイルハウスのつくりかた』公式サイト
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16:45 ~ |
”本田孝義監督トーク ”聞き手 横山眞理さん(建築家)(40分)
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17:27 ~ |



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映画「チェルノブイリ・フォーエバー」
(ベルギー/2011/監督:Alain de Halleux/56分/英語・日本語字幕)
第20回子どもアース・ビジョン賞 受賞
チェルノブイリ事故から25年。私たちは原子力の危険を忘れていなかっただろうか。放射能の影響は長く、人の記憶は短い。ウクライナの子どもたちが誘うチェルノブイリの現在。
25年前のチェルノブイリ原発事故で、甚大な被害を受けたウクライナ。事故を知らない世代も増え、チェルノブイリを舞台にしたゲームソフトも流行している。
若者たちにとって、もはや原発事故はゲームの中でしか存在しない過去の遺物だが、なかにはバーチャルな世界の体験を通し、事故を深く知ろうとする人も出てきている。
原発の周囲30キロの地帯「ゾーン」を訪れる若者たちに密着。そこでの体験や、当時を知る人々の話などを通して、チェルノブイリと向き合う姿を映し出す。
一方で、原発事故の処理がいまだに続いている現状を伝える。
現在、事故が起きた原子炉はコンクリート製の“石棺”で覆われているが、崩壊の恐れがあるため解体しスティール製の巨大シェルターを被せる計画が進められている。
しかし、石棺は放射能に汚染され解体作業には大きな危険をともなう。三世代に渡って石棺で働く一家は「シェルターがすべての問題を解決する」という考えには懐疑的だ。
また巨大シェルターの建設と保守にどれくらいの費用がかかるのかもわかっていない。こうしたなか、ウクライナでは原子炉22基を新たに建設する予定だ。
独占入手した石棺内部の映像も紹介。さらには原子力問題の専門家や、地元の医師などのインタビューを交えながら、事故が風化するなかで、
今も後遺症に苦悩するウクライナの葛藤を描く。
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